「センシティヴ」
(アルチュール・ランボー)
青葉萌えゆる初夏の夕暮れ時、
生えたつ麦にさされながら草の小道を歩こう。
夢みながら、
緑の爽やかさを足元に感じ、
涼やかな風に身を任せよう。
何事も語るまい、
何事も思うまい、
ただ限りない愛が、
僕の魂を豊かに満たし、
遠く、遠く、僕の心は旅立つだろう。
ジプシーのように、
自然のなかを――愛する人とともに歓びに満ちて。

訳者コメント:ランボーの詩のなかで、最も愛する詩。自分の心境を詠っているようで、想わず涙が零れます…。
(画像引用元「せんせいだーいすき」より)
参考リンク
「ランボー全詩集 ちくま文庫」
…ランボーの詩集はもう網羅し切れぬほど沢山ありますが、現在一番読みやすく(現代文訳)、なおかつ入手しやすく、
訳文が良質に纏まった良い詩集が、このちくま文庫版(宇佐美 斉訳)かなと思います。ランボーの詩集は、
生涯に書いた量は少ないですが、その分、まさに若き日の天才的な愛と生の感受性が集約されており、ぜひお勧めです。