
「月あかりの下で」
(ポール・ヴェルレーヌ)
月あかりの下で。
森の木立に、
ほのかに月の香。
枝々には、
静かな息さし。
影よりそっと、囁きかける
「わが愛しき姫よ」
と。
ふかぶかと、
見えなす池の水鏡。
映るは、
おぼろに流れる柳たち。
周りをとりまく、
風たちは優しく奏で。
いざ、
二人は夢にはいらむ。
滑らかに、
うちとけあう。
静かな夜更けに、
霧降るなかを。
霧は流れ、
虹の色なす月の光。
月あかりの下で。

訳者コメント:ポール・ヴェルレーヌの甘い甘い詩。いやあ…この詩に解釈つけるのは野暮ってもんですな(^^;
(画像引用元「あののの。」より)
参考リンク
「ヴェルレーヌ詩集 海外詩文庫」
…旧訳、新訳ともに載っており、ヴェルレーヌの詩集の中では最も良く纏まった素晴らしい詩集。
ヴェルレーヌの言葉の紡ぎ方はとても綺麗で、憧れる…。