「至上の歓び」
(ロバート・ブラウニング)
甘やかな蜂蜜のひとときの香、
健やかなる花々、
貴なる宝玉の稀なる輝き、
鉱山の豊かなる富、
玄妙な不思議の数々、
阿古屋貝の映し隠せるわだつみの陰、
真珠の煌きたる光、
ああ、香、花、宝、富、陰、光、不思議、
それらすべてさえ及ばない至高がありき。
そは真珠よりも輝く光、
なによりも澄みわたる純粋、
天地天上にこよなき真心、
そは恋す乙女の清らかなる接吻。

訳者コメント:ロバート・ブラウニングの、私が最も愛する詩の翻訳に挑戦してみました。
私がこの詩にはじめて出会ったのは、上田敏訳でなんですが…もう、虜になってしまって…。
子供時代からずっと、私が一番に愛している詩文ですね。
この世のあらゆる富よりも、真に価値がある嬉しいもの、それは恋し恋する貴方の恋人からの聖なるキッスという…
くあああ…思わず萌え転がってしまう詩なのですよ…。皆様の心に届くものがあれば幸いです。
(画像引用元「僕と、僕らの夏 完全版」より)
参考リンク
「男と女
新装版―ロバート・ブラウニング詩集」
…ロバート・ブラウニングは男女の愛の詩を多く歌っており、
読んでいるといつのまにか萌え転がったり、胸を掻き毟ったり、切なくてうろうろ歩きまわったりしてしまう、
素晴らしい力を持った甘く痛切な詩を描いています。