[PR]看護師の好条件な求人情報満載:年間30,000人の転職看護師が利用中

戻る

 

萌的唯幻論序説

「しろはた 10/10 書評及び恋愛資本主義について」

「禁欲(道徳)は修道士の小部屋から職業生活のただ中へ移されて、
世俗内的道徳を支配しはじめるとともに、今度は非有機的・
機械的生産の技術的・経済的条件に結びつけられた近代的経済秩序の、
あの強力な秩序世界を作り上げる力となったのだ」

(マックス・ヴェーバー「プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神」)

「なあ、ジャン。こう言ったら君にも分かってもらえると思うけれども、
一対一でやるセックスと、何人もの間でのセックスは、
風呂に浸かるのと海水浴ほどの違いがあるのさ」
(ジョルジュ・バタイユ。友人ジャン・ピエルへの言葉)

しろはたの本田さんが、宮沢賢治研究書「童貞としての宮澤賢治」及び、
ベストセラーになった書物「負け犬の遠吠え」の論評をしていますね。
宮澤賢治本についてはまだ読んでいないので、私の論評は差し控えます。

ただ、「負け犬の遠吠え」は私も読みました。
本田さんに全く同感ですよ。この本を一度し、
作者の驚くべき問題意識のなさに驚愕しました。

つまり、前提として作者の考えるOLの一般的価値観(笑)みたいなものが
存在していて、それをベースに既存からの逸脱者への攻撃等、
レイシズム的なことだけが書いてあるだけ…読んでいて、余りに酷い内容だったので、
これ自体が何らかのブラックジョークなのか、どこかでどんでん返しがあるのかと思ったら、
最後まで何も無かったという…。余りの内容の無さに驚愕しましたね…。

読んで分かった事は、作者の酒井順子氏は己を保守だと自覚していない
超保守派のレイシストで、既存の偏見等を全肯定(というか当たり前と思っている)
していることと、この本は史上最悪の腐った駄本の一つだということぐらいですね。

こんな本がベストセラーになるなんて、
日本の知的レベルの低さに愕然とした思いは隠せませんでした…。
(私は買わずに立ち読みしました。内容ペラペラなので、速読すれば30分も掛からず読める)

倉田真由美の本については、本田さんが挙げているのが何の本だか分かりませんが、
だめんずうぉーかーとかでは、だめんずな女を斬り捲っているので、
だめんずな男も同じように斬るんだろうなあというのは想像つきますね。

まあ、毒舌は倉田真由美の持ち味なので、それはそれで、どうでもいいかなと(笑)

で、その後、「恋愛資本主義」の話になされていますね…懐かしい話題です…。

むか〜し流行りましたね。ヴェーバー、 ヴェルナー、バタイユ、フーコー、岸田秀あたりが研究した、
国力増強の為の一夫一妻制の法整備と性道徳(禁欲)及び恋愛のプロパガンダについてですね。

本田さん…というか岸田秀氏が慧眼にも考察されていることに、私も全く賛同致しますが、
(本田さんの文章は岸田秀をそのまま踏襲している、文章の元ネタは「性的唯幻論序説」ですな)
まあ、「負け犬の遠吠え」のようなどうしようもないものを喜んで
受け入れるような女、自分がシステムの奴隷であることにすら気が付かない
白痴はなんら省みる価値を持たないゆえ、放置するのが一番だと思いますね…。

「恋愛資本主義」とは、つまり、こういうことですよ。

「近代は性的禁止を強め、さらに女には性欲がないことにして、
素人娘や素人女が結婚しないで、またはお金を取らないで気軽に男と寝ないようにした。

そして、女をいずれにしても男にとってはお金のかかる清純な乙女と売春婦に二分した。
もちろん売春婦は昔からいたが、無料セックスを排除して、セックスの有料化を徹底したのである。

その結果、男たちは、性欲を満足させようとすれば、清純な乙女を相手にするにせよ、
売春婦を相手にするにせよ、きわめて高くつき、お金をたくさん使わなければならず、
そのお金を稼ぐため、常時働いていなければならないという状況に追い込まれたのであった。

これは、言うまでもなく、資本主義社会を支える重要な前提条件である」

(岸田秀「性的唯幻論序説」)

つまり、性的な行為に対して、一夫一妻制の法整備や、性道徳による姦通(浮気)の禁止
などを行い、本来は存在しなかった高コストを性行為に掛けることにより、
そこに対費用を発生させ、それを資本主義経済の中に取りこむことで、
税収を安定かつ増大させる国家戦略の一環として、近代恋愛が存在するということです。

もう一つの特徴は性にコストを無理やり強制することによって誕生する
家庭というユニットを管理することで、
国家は近代管理体制を確立させたということです。

すなわち、恋愛とは、全ての恋愛とはいいませんが、まあ、大多数の恋愛は、
国家のメディア戦略や法整備から生まれた国民管理及び税収増大のための
国家戦略として存在する意識操作のための代物、鉄の檻(ヴェーバー)に過ぎないのです。
上層階級が創り出す幻想に操られる多数者を民衆と云うのですよ…。

勿論、こう云ったメカニズムを認識することで、意識操作から抜けて、
恋愛の関係性をより高めてゆくことはできます。恋愛を否定している訳ではないですよ。

例えば昨今、ひきこもりに対して働けと過剰にバッシングするのが流行なのも、
国家は常に税収を増やす(富国強兵する)ことを目的に動作する
メカニズムでそこにメディアも組みこまれているからですよ。
国家は基本的にリバイアサン(怪物)であり、
怪物の腹のなかに住む国民のことなぞ、まったく省みることはありません。
なぜなら、近代国家の目的とは、他国家に勝利し続け、
拡大し続けることだからです(近代国家の生-権力、人間を生かし、訓練して道具にする)
国民とはメカニズムに組みこまれた単なる使い捨ての道具でしかありません。

憲法や法律はこの国家という巨大システムの脅威から無力な国民を守る
為の保護システムなんですが、日本の教育ではこういうことを教えない
のがなんとも終っている…。

こういうシステムのことを生まれてから一度も考えたことのないような
すっかり奴隷色に内面が染め上げられた連中にはうんざりなんですけれど
(ちなみに支配階級の人々はみなシステムを強く認識しています)、
でも、そんな連中ばかりじゃないですよ。

男女貧富教養問わず、システムに染まっていない若い人達は、
奴隷化システムの内面化が行われておらず、
それこそ、本当に面白い恋愛を楽しめますよ(^^)/

若いって本当に素晴らしいと思いますね…。

逆にダメダメなのが、それこそ、本田さんが挙げられているような、
酒井順子氏あたりを象徴とする何も考えず既存の既成価値を信奉しているOLとかですね。
付き合っても仕組みに囚われた考え方しかできず、最悪につまらない上に息苦しい。

つまり、結論としては

少女最高!!

ということです――ああ、若い子は…最高…。

あと、余談ですが、さっき
「恋愛主義占い」をやって見たら、
あまりに当り過ぎていて驚愕した…。

私の恋愛主義は、

 

恋愛無政府主義

 

ジョルジュ・バタイユ

眼球譚

他の人間にとってこの世はまっとうなものに思われる。
まっとうな人間には世はまっとうに見えるのだ。
なぜなら、連中は去勢された眼をしているからだ。

彼らが淫らなものを恐れるのはそのためだ。
雄鶏の絶叫を耳にするときも、
或いは星空を振り仰ぐときも、
彼らは何の苦悩も体験しないのだ。
一般に、《性の喜び》は色褪せた条件のもとで行われるのだ。

だが、このときを境に、もはや疑問の余地はなかった。
《性の喜び》と呼び習わされているものは、私の好みに合わなかった、
けだし、それらは色褪せたものに過ぎぬからだ。

私が好きなのは《穢らわしい》と見倣されているものだった。
逆に、通常の放蕩では決して充たされることはなかった。
なぜならそれはただ放蕩を穢すだけであり、
ともかく、高尚に完全に清潔な要素は無疵のままで残されるからだ。

私が経験する放蕩は私の肉体と思考だけではなく、
それを前に私が想像する一切のものを穢しつくすのだ、
とりわけ星輝く大空を……

 

参考図書(amazon)
岸田秀著「性的唯幻論序説」

ジョルジュ・バタイユ著「眼球譚」

ジョルジュ・バタイユ著「エロティシズム」

ジョルジュ・バタイユ著「有用性の限界」

マックス・ヴェーバー著「プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神」

ヴェルナー・ゾンバルト著「恋愛と贅沢と資本主義」

ミシェル・フーコー著「知への意志」

ジュディス・バトラー著「ジェンダー・トラブル」

 

戻る


[PR]中古車探しは、ガリバー:在庫多数、全車保証つき!